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禁煙する、お金が浮く、腕時計が買える!?

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 誠に恥ずかしながら、私は長年の「喫煙者」です。昨今の巷では「ヤニカス」などと揶揄される類の輩でございます。それにしても「ヤニカス」って言い得て妙な上手いフレーズです。私も自分のことを「オレ、ヤニカスやねん!」ってな感じに自虐的に使ったりします(自分で言うなとツッコまれますが…)

 

No Smoking

 

 こんな書き出しで始めたのには理由があります。遅まきながら…きん…「禁煙」を決意したのです。今さらですが、やらないよりやった方が良いのは明白です。

 何の変化もない日常の中で、突然「禁煙するで!」とはなりませんよね?私も成人してからず~っとタバコとは親しい友人関係を築いてきましたから、「決意」の後も長年の友人を失う淋しさを感じては、どんよりと暗い気持ちになっています。

 「禁煙」を決意せざるを得なかった「最大の要因」は、職場で「喫煙室の完全撤廃」が決まったことです。

 ヤニカスの戯言ではありますが、この「喫煙室」のコミュニティは私の仕事の「原動力」でした。吹けば飛ぶような「ペーペー」でも、会社のトップと言葉をかわすことのできる稀有な空間だったのです。

 仕事に重要なヒントを何度ももらいましたし、公式には表に出ない本音もたくさん聞けました。喫煙者という「マイノリティ」同士の絆みたいなものも存在して、その肩身の狭さを共有するという意味で「ヤニカスの集い」はそこそこ大切な結社だったのです。

 

 思えば、私の喫煙歴は子供じみた「格好付け」から始まりました。

 

 忘れもしない「ディーン」という名前のタバコが、最初のお気に入り。確か、真っ赤なパッケージで本数も少なく…10本入りだったでしょうか?しかもショートなので値段も学生にも買いやすい、半値くらいだったと思います。

 やたら短期間で姿を消した銘柄の「ディーン」ですが、CMがメッチャ格好良かったのです。明らかに拗ねた若者の代名詞「ジェームズ・ディーン」のイメージをパクったものでしたが、20歳の私の薄っぺらいマインドには、グサグサ刺さってしまいました。

 格好付けでしたから、当然吸い方もいわゆる「ふかし」でした。味なんて解ろうはずもなく、ただ単に「ディーン吸ってるオレ=格好良い!」みたいなショートサーキットな思考で満足していたと思います。

 

 

 

 次に来たのが「カールトン」。打って変わってロングなタバコです。正直、美味しいと思ったことがないスカスカなタバコでしたっけ?

 そこから「キャメル」「ジタン」「ゴロワーズ」と、どこかの流行歌で聴いたようなタバコを吸い続けました。そして、抜けられない喫煙地獄に堕ちたわけです。

 「みんな吸ってるし~」とあの頃ならうそぶいていられましたが、今や喫煙者は、正道を外れて堕落した堕天使のように蔑まれる存在。特にうちの職場は…強烈な「禁煙の旗振り役」が存在していまして、正直、精神的には追い込まれていたのです(´;ω;`)

 

 そんな圧倒的劣勢の中で決まった「喫煙室の完全撤廃」ですが、その背景にあるのはもちろん「大阪府受動喫煙防止条例」です。このご時世に会社が追加予算を組んで、完全に隔絶された新しい喫煙室を作ってくれるはずもなく…ヤニカス共同体は完全に白旗、勝負あったって感じです。

 私の長い喫煙歴からすると、禁煙はど偉い難行になることは必至です。ぎゅーぎゅーにフンドシを締め直してかからなければ、ミッションの完遂はおぼつかないでしょう。

  しかしながら、実は「オレって案外やれるのでは?」と思ってたりもするのです。その根拠は「ダイエットの成功」です。約半年で18キロの減量に成功した実績の裏には、実はちょっとした「コツ」があるからです。

 

 それは「衝動の置き換え」です。

 

 ダイエットを始めた初期段階で一番の苦しみは、それまで私の肥満体型を順調に育んできた「食欲」であることは、述べるまでもありません。

 例えば全盛期(?)には「1日5食」を食べていました。深夜のオヤツが「カップ焼きそば(大盛り以上)とおにぎり(3個入り以上)」は当たり前で、それでもお腹が空いて「メロンパン(カスタードクリーム入り)」を食べる始末。とにかく「炭水化物が大好き」だったので、麺類と菓子パンは欠かさず食べていたと思います。

 

 

 

 まずは自分の食生活から「炭水化物」を完全排除しました。最初のひと月は禁断症状で菓子パンが夢に出るような有様でしたが、3ヶ月も経過する頃には、鶏肉と野菜だけの生活にすっかり慣れてしまいました。

 初期段階で訪れた「食べたい」という極度の欲求に対して、私はそれを全く別の行動「読書」に置き換えました。「お腹が空いたら本を読む」。その繰り返しです。

 さらに、ひと月ごとの頑張った「ご褒美」「腕時計」を買って良いことにしました。体組織計には毎朝乗るようにして達成感を切らさないようにしつつ、「次のマイルストーンではどんな時計を買おうかな?」と考えるゲーム性を加味したのです。

 これは恐ろしいくらい上手くいきました。後で知ったのですが、このような極端な心理的置き換えは、人によっては逆効果になるらしくお薦めできないそうです。しかし私の生来の「徹底的にやる」という融通の効かなさが、この場合は良い方に作用したようです。

 

 というわけで今回の「禁煙」も同様の方法で挑むつもりです。「禁煙の方法」はすでに様々な手筈が整っていますから、今回はそれに乗っ取り「ニコチンガム」を利用しようと思います。

 

 

 「ニコチネル」というニコチンガムを注文しました(ニコレットより少しだけ安かったので)あくまで「禁煙補助薬」ですから、最後は自分の「根性」が成否を左右しますが、何に頼るか以前の問題として、私が人並み以上に「他人からの強要」を嫌う性格なのが厄介です。

 今回の発端である職場の「完全禁煙化」は環境要因ですし、「強要されてイヤイヤ実行」というスタンスにストレスを感じます。これを何とかして、あくまでも「能動的」なアクションだと自分を納得させる「ひと押し」が必要だと思います。

 それは「健康に悪いから」といった当たり前のお題目ではダメなのです。私のようなゴリゴリの「ヤニカス」がそんなことで折れるわけがない。「社会の害悪」と言われれば心の中は申し訳無さで一杯になるものの、それが「禁煙に結びつかない」精神構造こそ、ニコチン中毒者の哀れなのです。もっと解りやすく、「グーの音も出ない」事実を自分自身に突きつけなくては…

 

 そこで「ある計算」を試みました。

 

 概算ですが、20歳からタバコに使ったお金を割り出してみたのです。タバコの価格動向も一応考えながら計算して出てきた数字の恐ろしさ…

 

約500万円(・∀・;)

 

 デイトナ何本分???…とかは止めましょう(汗)

 とにかく壮大な無駄を繰り返してきたことが解りました。これはどんなに後悔しても取り戻せない損失です。

 それなら「今タバコを止めたら」どれだけ将来の損失を防げるのでしょうか?現在、私が月々に使うタバコ代もいい加減恐ろしいものです。

 

3万円以上(´;ω;`)

 

 タバコを止めるということは、月々「3万円」を貯金するのと同じになります。私のように経済力の乏しい人間にとっては、無視できない事実です。

 例えば1年間タバコを止めれば「36万円」が自動的に貯まることになります。10年止めれば「360万円」です。デカい!これはデカい!

 

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 先日購入したオリエントの復刻キングダイバーは実売で「39,600円」でしたが、それに近い時計を「毎月買えてしまう」くらいのお金が、これまでの経緯からすればですが「浮く」わけです。さすがに毎月腕時計を買ってたらアホみたいですが、今回の禁煙を成功に導く最大の「置き換え策」はコレじゃないかなぁ~と考えています。

 

 

 恐らく今の私にとって辛さの10段階で言うところの「8」くらいにあたる「禁煙」も、大好きな「腕時計」に置き換えれば耐えられるんじゃないかなぁ~と思います。

 何にせよ「ヤニカスからの脱出」は自分の未来のためでもありますから、やり遂げたいものです。タバコと無縁になった暁にはスタバでフラペチーノでも食べながら、このブログをしたためたいですね(*´∀`*)

 

 

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