腕時計喫茶

「微妙」な時計を愛してる

これが…「老い」か『G-SHOCK(ジーショック)』が似合わない!

 気のせいかもしれませんが…まぁ、聞いてやって下さい。

 

 身に着けたとき、明らかな「違和感」に襲われる時計が増えてきました。私自身は未だに「カッコいい時計だ!」と思っていても、何というか…時計の方から「拒絶」されてるように感じることがあるのです(´;ω;`)

 

 「何だよ。使ってなかったから拗ねてんのか?」

 

 倦怠期に差しかかったカップルのように探りを入れてみますが、どうにもこうにも、かつてのような「相思相愛」感が得られないのです。う~ん(;´∀`)

 

 腕時計に嫌われるとか、あるんでしょうかね?

 

 ローテーションに食い込めていない腕時計を左腕に乗せながら、あれやこれや思いを巡らせてみます。1日の予定からシーンを想像して、この腕時計がむやみに浮いたりしないかを考えるのです。

 

 今日は久しぶりというには余りにも長い期間放置だったG-SHOCK「GST-W100G-1AJF」「使ってみよう」と思い立ちました。久々に見るゴールドのボディーと樹脂のベゼルのミックスマテリアル。何だよ!やっぱり格好いいじゃないよのさ(ピノコ?)

 

 そっとうやうやしく左腕に乗せてみます。そもそもですが、「G-SHOCK」ってやつは見た目によらず汎用性が高いのです。トランスフォーマーの変形途中みたいな外装からは想像もつかないくらい使いやすい時計なのです。ほとんどの服装にしっくりと馴染み、それでいてしっかりと主張する。

 

 よくショッピングサイトのレビューで「スーツには似合いません」なんてコメントを目にしますが、スーツを着崩す際のアイテムとして、これに勝る時計はありません。世界中の腕時計プロダクトを見渡しても、これほど広範囲のコミュニティーに受容されている時計はないでしょう。日本の工業デザインが生んだ一種の奇跡のようなものです。

 

 

 

 そんな日本海溝のように深い懐を持つ「G-SHOCK」からはじめて、疑いようのない「拒絶」を感じました。どういうこと?(・∀・;)

 

 こちらが嫌いになったり、ましてや趣味が変わったなんてことは全然ありません。私の気持ちは何も変わってないんです。と言うことは何らかの「外的要因」があるはずだと考えました。

 心を静めて「G-SHOCK」を見つめてみます。サイズ感だったり、マテリアルだったり…「G-SHOCK」が自分にマッチしなくなった理由を探ってみました。やがて辿り着く絶望的な理解。

 

 ぶっちゃけ私自身が…「老けた」のです。

 

 「G-SHOCK」の名誉のために申しますと「G-SHOCK」は決して若い人のためだけにある時計ではないと思います。その実用性能の高さ、軽さ、頑丈さはあらゆる世代の人のためにあると思います。っていうか思っていました。

 そうなんです。例外があったんです。恐らく私のような「中途半端な老い方」をした人には似合わないのです。

 

 腕時計は身に着けるアイテムの中でも特に「人を選ぶ」代物だと思います。腕時計専門店で実際に時計を腕に乗せてみると解ります。例えばショーケースの中で一際魅力的に見えた腕時計を腕に乗せてみると「あれ?何か違う」と感じることがあるのです。

 理由は様々にありますが、あれは腕時計が「あなたは私のタイプじゃないの」とイヤイヤをしている状態です。慣れてくると一瞬で袖にされるのが解りますから、そういう時計は諦めたほうが無難です。恐らく似合わないでしょうから…(;´Д`)

 その状態と同じことが、ある日突然、自分の手持ちの時計で起きる悲しさ。ほんの数年前までは似合っていたのに…君の愛は消えてしまったのかい?

 

 大好きな腕時計から拒絶されて、やけ酒でもあおりたいところですが…それすらできない下戸の悲しさ。鈍い頭を働かせて、その理由を探りたいと思います。

 

 時々ですが、ガテン系の風貌をされたご年配の方の中に「G-SHOCK」のユーザーを見かけます。これがね~似合うんですよ。おじいちゃんの枯れた腕にゴツい「G-SHOCK」がとてもシブく決まるのです。そういうのを見かけると、自分もじーちゃんになったら「G-SHOCKで決めるぜ!」なんて思ったりします。

 

必ず似合う「G-SHOCK」があります。保証も安心の「ななぷれ」さん。

 

 そして当然ながら若い人には、どストレートにフィット。「若さ」「G-SHOCK」は双方が同じ方向を向いた矢印のようなものだからです。

 ところが、自分自身でも意識のある中途半端なオッサン(私のことですが…)には、どうにもこうにも「G-SHOCK」というピースがはまらないのです。

 

 そういえば40歳に差しかかるある日、突然「プリントTシャツ」が着られなくなりました。電車の窓に映った自分の姿に強烈な違和感を感じたからです。

 それは恐怖でした。私は「Tシャツコレクター」でもあったので、特にグラフィカル系のプリントTシャツは大好きだったのですが、電車の窓に映った私はまるで笑えない「冗談」みたいな姿だったのです。

 その日以来、一切のプリントTシャツを着なくなりました。着れなくなったといった方が良いかもしれません。今思えば、プリントTシャツが私に「警鐘」を鳴らしてくれたのかもしれないと思います。おかげで「痛いオッサン」にならずに済みました。

 

 しかしプリントTシャツだって、もしかしたら爺さんになってからまた似合う日がくるかもしれません。そしてその可能性は小さくないと思います。

 

 

 

 実存主義文学の中でも特に有名なフランツ・カフカの「変身」。ある朝男が目覚めると、自分が「巨大な虫」になっていたことから始まる苦悩の日々を描いた救いのない話ですが、実はカフカ自身はこの作品を「喜劇」として作ったらしいという説があります。う~ん…確かにほんの少し見方を変えるだけで、不条理ギャグのように見えてくるから不思議ですね。

 ある日の青年が、時間とともにオッサンになって爺さんになっていくのは当たり前のことです。しかし、ある種の覚悟がなければ「加齢」という「変身」は苦悩しか伴わないものになってしまいます。恐らく私が「G-SHOCK」から拒絶されたと感じたことも、老いることに正面から向き合っていなかったことから来る、心のアンビバレンツによるものかもしれません。若さにしがみつくこと自体、美しいとは言えませんからねぇ。

 

 格好いい腕時計たちが「この人の腕に巻かれたい!」と秋波を送ってくるぐらいの、前向きで楽しい年の取り方をしたいものです。

 

 

 てなわけで「G-SHOCKを諦めない」と決めた私から、今一番気になるモデルをご紹介しましょう!

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GM-6900G-9JF

 外装はステンレスを使った幅約50ミリのド迫力。ダイアルもゴールドに統一されて若さの中にシックなラグジュアリー感が漂います。何だこりゃ!めっちゃ格好いい!ぐぬぬ…全く!欲しくなるツボを押すのがホントにお上手です。

 

 

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GA-2110SU-3AJF

 幅45.4ミリのケースの八角形のベゼルが印象的なモデルです。ミリタリーグリーンをインデックスにも散らすことで、面白い表情の時計に仕上がっています。ブラックとミリタリーグリーンの組み合わせは、様々なスタイルの服装にも合いそうですね。コレ着けて、キャンプとか行きたくなっちゃうなぁ~(*´∀`*)

 

 お爺ちゃんになってから「G-SHOCK」で決めるというのは、ちょっとした目標のようなものです。元気なお爺ちゃんの長寿のお守りに「G-SHOCK」。今思いましたけど、贈り物にも良さげですね!何気にテンション上げてくれそうです(*´∀`*)

 

 本日も最後までお付き合いありがとうございました♪