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やはり「良い時計」は目に焼き付く(グランドセイコー SBGR315)

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私の自宅と勤務先との距離はちょうど一駅分しかありません。地下鉄に乗って行くことも可能ですが、少し遠回りになるので全体の所要時間でいうと徒歩とあまり変わらなくなります。なので健康のため(ダイエットのため?)歩くことにしています。帰り道はほぼ100%の歩きです。

 

先日、珍しく電車に数駅分乗ったときのこと。その日は早朝から動いていたので、普段完全夜型の私は午後8時過ぎにはすでに軽い睡魔に襲われていました。そんな時、電車の揺れは極上の揺りかごといった感じで、わずか4駅ほどが我慢できずに眠りこけてしまいました。

 

そして降りる駅手前でのブレーキ。うっすらと目を開けると目の前に立っていたスリムな男性の腕に目が釘付けになってしまいました。

 

「グランドセイコー」でした。シルバーダイアルの「SBGR315」だったと思います。一瞬見ただけですが、「SEIKO」のコーポレートロゴマークがなく、下段に1列書体が刻まれていたので間違いないと思います。

 

sbgr315

 

 そうそうコレでした。嫌味がなくて最高のビジネス時計ですね。

 

 

目が覚めました。ご存じの通りメチャクチャ普通の見た目をした時計です。しかもシルバーのダイアル。まさに「ザ・スタンダード」といった風情です。なのに一瞥した印象は鮮烈そのものでした。グランドセイコーにここまでの強いインパクトを与えられるとは少々意外だったのです。

 

そしてまたぞろ悪い虫が…もの凄~く欲しくなってしまったのです。他人さまが着けているものを実際に拝見して「これは良い!」と認めてしまうと本当にマズイ。それは推測でも思い込みでもない「現実」だからです。

 

これは私だけでなく意外と多くの人がそう感じているのでは?と思うのですが、「グランドセイコー」で一番興味を掻き立てられるのは「クォーツモデル」ではないでしょうか?クォーツでは非常に珍しい手作業により組み立てられる最高級のムーブメント「9F」シリーズ。年差云々もそうですが、アワーマーカーを完ぺきにとらえる秒針のムーブは機械式の秒針の動きとはまた違ったダイナミックな良さがあります。

 

凄く単純なことですが、ズレない秒針の動きがどれだけ美しく価値があることか、私も9FのGSを実際に見るまでは知りませんでした。太い針をも回しきる余裕のトルクがそれを可能にするのでしょう。ちなみに、かつて所有していたクォーツのシーマスでは、これほど美しい運針を見ることはできませんでした。あのOMEGAですら難しいことなのです。やる気がないだけかもしれませんが、やらないということは「できない」と同じです。

 

スイス製の時計はいまだにクォーツを下に見ている感じがします。自分たちの時計産業を壊滅の寸前まで追い込まれた恨みが残っているのか、下位のラインアップとして作られるクォーツ時計の最終的な仕上げがどうも…甘い気がします。「クォーツなんぞ真面目に作ってられるかよ!」という職人の声が聞こえてきそうです。かろうじて、LONGINESやブライトリングがクオーツを大事に考えている印象がありますが、ほとんどのブランドにとってクォーツは「機械式が買えない連中のための時計」という認識なのでしょう。

 

 

 年差が9F以上に優秀なムーブメントを搭載した超ハイテク時計。クラシカルな印象のLONGINESが作るからこそ面白いのです。欲しい!

 

しかし、セイコーは違います。彼らにとってそれこそが「主戦場」なのです。クォーツの可能性を追い続けた9F系ムーブメントは、グランドセイコーというフラッグシップに相応しい作り込みで、数ある機械式のムーブメント同様の興味をそそります。私がGSを一本買うとしたら(買うのかよ!?)絶対にクォーツモデルを選びます。そして、なんとなくですが、目星をつけました。コレです。惚れた!

 

https://storage.grand-seiko.com/production-b/uploads/2019/05/SBGN009_31103048187923_jpg.jpg

 

www.grand-seiko.com

 

「SBGN009」ケース幅40ミリは私の好みより少し大きめですが、GMT仕様がダイアルに緊張感をもたらしており絶妙な美しさです。小さなクォーツマークも可愛いですね。カッコいいなぁ…欲しいなぁ…(;´Д`)

 

それにしても、ほんの2秒ほど見た他人の左腕にこんなにも心揺さぶられるとは…グランドセイコーが放つ色気はハンパじゃない!

 

 

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