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超高速!NATO交換

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「超高速!参勤交代」という映画をご存知でしょうか?理不尽な条件での参勤交代の命令に、奇想天外な発想で立ち向かう貧乏藩の奮闘を描いたおバカな時代劇なのですが、肩の力を抜いて楽しめるエンタメ作品なので、良ければご覧ください。

 

そんな私が大好きな映画に因んで、今回のタイトルは「超高速!NATO交換」です。物凄いスピードでラグからベルトを外してNATOに換装するとか、そういうタイムアタックをやるわけではありません。NATOの便利さが時には仇となるとか、そういう話です。

 

ストラップ(ベルト)やブレスを交換する理由はなんでしょうか?革のストラップなら長年使って傷んできたから、というのが一番の理由になるでしょうか。水分に弱い革のストラップを汗から守るために、夏はステンレスのブレスやラバーストラップに交換するという人もいるでしょう。

 

ではステンレスのブレスを交換する理由の一番は?やはり「重さ」なのではないかと思います。私の場合も、ピカピカのブレスに傷をつけたくないから外すんだ、というのもありますが、最大の理由は「重さを解消したい」からです。

 

その際、ナイロン製のNATOベルトは最も簡単で最も手軽に交換できるアイテムとして人気があります。色柄のバリエーションが圧倒的に多く、何しろ水に強い。高温多湿の夏を乗り切るのにこれ以上のストラップはあるでしょうか。そして価格の安さ。安いモノでしたら数百円から売られています。そしてほとんどの場合、その数百円の激安ベルトで十分のクオリティーがあります。

 NATO化に向いてない時計もあります。ラグが長めの「ハイドロカーボン」は悩みどころです。

その手軽さ気軽さ故、どんな高級時計でも「安見え」させてしまうという特徴はありますが、高級時計を敢えて安く見せるという「着こなし」は、実に奥ゆかしく愛すべきスタイルなのではないかと思います。

 

私は長めのNATOを最後のループで折り返して、もたつき感を作るのが好きなのですが、手首の円周に丁度よく沿うくらいの長さが良いという人もおられます。その方が確かに誂え感は増すと思いますが、そこはNATOストラップに必要のない要素ではないかと私なんかは思います。一律で支給されたベルトを、個々人が工夫して使っているという雰囲気があったほうが、そもそも軍モノであるNATOベルトの使い方としては正解ではないかと思うのです。あの長さにしたところで、服の上からでも使えるように配慮したものですから、ありのままを受け入れて使うべし!と思っています。

 

「超高速!NATO交換」と付けた今回のタイトル。基本的にNATOストラップの交換は一般的なベルトやブレスを交換するのに比べてはるかに高速に行えます。比較級で言えば「超高速」といっても良いでしょう。しかし、この手軽さが時に仇となることがあるのです。

 

NATO化を前提にブレスやベルトを外してバネ棒をむき出しにした時計は、その時点から所有するNATOストラップの本数分の着せ替えが楽しめるという、コーディネートの可能性が大きく広がった状態に変身します。色とりどりのNATOストラップと組み合わせることで、服装に合わせたり、または外したりといったお洒落の妙を試行錯誤する楽しみが一気に広がるわけです。それはそれは素晴らしい!…はずなのですが…

 

今現在、私の手元にはラグ幅ごとに20~30本のNATOストラップがあります。NATO化するために準備した時計が20本あるとすれば、600通りのコーディネートが存在するということになります。選択肢が多いということは、楽しみが広がる反面、ミスチョイスの可能性も増大するということです。

 

実際、ちょくちょくその日の服との相性を間違って組み合わせてしまいます。時計本体とNATOストラップの組み合わせがチグハグな場合もあれば、どちらかが服装と合っていない場合もあります。良し悪しは別にして、腕時計のファッションにおける「支配力」は相当なものですから、そこがおかしくなった場合はむしろダサい感じが出てしまうのです。ファッションにおける可能性を広げたつもりのNATO化で、むしろかっこ悪くなってしまうのでは本末転倒、私も立つ瀬がありません。

 

忙しいウイークデーの出勤間際に、その微妙な「ダサさ」に気がついて、時計選びを一からやり直すこともあります。機械式なら停止状態から日付や時間を調整して巻き上げる作業が必要です。いつもギリギリまで眠っている朝寝坊(昼寝坊?)の私にはかなりのストレスです。

 

そしてNATOストラップ選び。「明日はこの服装の予定だから」で前日に選ぶ時計と違って、当日に選ぶ時計は「ハズレ」が少ないような気がします。時間がない中で何十本のNATOストラップをかき分け最適な一本を選択したら、それこそ「超高速!NATO交換」です。バタバタしますし頭も結構使います。出勤前にヘトヘトになることも(汗)選択の自由度の高さから、ちょっとした妥協も許せないという心境になってしまっているのかもしれません。ただの貧乏性かもしれませんが(・д・`)

 

それでも大好きな腕時計を使える貴重な一日。渾身の一本を伴って殺伐とした職場も明るく乗り切りたいじゃないですか!ね?

 

 

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