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もっと「クオーツ」を!

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ここ最近「クオーツもええやないか!」のビッグウエーブが自分の中だけで起きてる状態なのですが、同じ腕時計でも、機械式に対するものとは要求する内容が大きく違うなぁーと感じます。

端的に言うと、腕時計愛好家が機械式には厳しく求めたくなる「中身」への要求が、クオーツでは著しく低くなる(一般的な)傾向があるということ。

本来クオーツのムーブメントにも良し悪しはあるはずだけど、そもそも均一な性能の量産化を低コストで実現する目的を果たすためのメカであるから、素人が日常的に感じるような性能差はほとんどないのです。

となると、一気にその部分への興味が薄れます。

 

年差プラマイ10秒以下が自慢のGS「9Fクオーツシリーズ」や一般的なクオーツの10倍の精度があると言われるブライトリング「スーパークオーツ」などの「ハイパフォーマンスなクオーツ」。確かにスゴイですが…メカの専門家とは言えない私が認識できるほどの違いが「普通のクオーツ」との間にあるのかと聞かれると正直…「?」。つまりそれは、高度にマニアックな拘りの世界における「僅差」なのです。もちろん究極ともいえる精度の世界に挑む姿勢は凄い、確かにスペシャルな感じはあります。有り難い感じもします。

 しかし、私にとってその辺の拘りは特別なフックにはならないようでした。何ていうか…「へぇ凄いね~」で終わってしまうのです。いわゆるチープカシオのような最安のクオーツ時計ですら、その精度に体感的な不満を持ったことのない身からすれば。

 

では、中身(ムーブメント)という腕時計愛好者にとって最重要なファクターが購入の判断材料にならないクオーツ時計にとって、「欲しくなる要素」とは何でしょうか?

私の場合は圧倒的に「デザイン」です。エボーシュのムーブメントを載せた機械式などに比べて、クオーツは駆動系の制約が少ない分、レイアウトの自由度が高いわけですから、デザインはかなり頑張れるはずなのです。中身への追求が薄くなる分、純粋にガワの格好良さにはこだわりたいところ。

 

ここ半年ほど私が「買おうかな~」と悩んでいる時計があります。

 ラクロアの「Aikon」です。

これまで何度も「高島屋ウォッチメゾン」で現物を見ましたが、まぁ、カッチョイイこと!近年の腕時計デザインでは出色の出来じゃないでしょうか?

「Aikon」シリーズには上位に機械式のラインアップがあります。そちらが主体であることは明らかですが、当然価格は「倍加」します。クオーツバージョンでも見た目は全く同じですから、これだけ美しいデザインなら「クオーツもアリかな」と思えます。

この「Aikon」のように、時計メーカーが「イチオシで売りたい」と考える製品に、機械式とクオーツの二本立てのラインアップを揃えるという戦略、10年ほど前までは結構あちこちで見られたのですが、最近は影を潜めてしまいました。機械式中心で売ったほうが儲かるのかもしれませんが、私は腕時計購入の可能性という「裾野」を広げるためにも、魅力的なクオーツを「廉価版としてではなく」充実させてくれるブランドが増えればいいなぁ~と思います。

それにしても、同じ「ガワ」を纏っているにもかかわらず、クオーツというだけで10万円以上の価格差が生じるわけですから、機械式のムーブメントを買って(あるいは作って)調整して載せるということに相当なコストを費やしているということになります。壊れやすくて修理にも手間がかかって、そもそもの価格が高いなんて、機械式とはなんて罪深い存在なのでしょうか(´ε`;)

毎日、機械式の時刻や日付を合わせる儀式は、時計好きにとっては楽しいひとときですが、突然、予定していた服装が変更になったときや「朝寝坊」した時など、クオーツの「準備万端感」は非常に心強いものです。特に現役世代の方には「実用性と趣味性」が両立され、且つお求め易い、上質なクオーツも楽しんでほしいと思います。

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