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IWC銀座ブティック10周年記念トークイベントで見た「永久」を超えた成果の衝撃

腕時計喫茶-Wristwatch-Tearoom- | IWC銀座ブティック10周年記念トークイベントで見た「永久」を超えた成果の衝撃

 去る10月12日に行われた「WATCHNAVI」さん主催「IWC銀座ブティック10周年記念トークイベント」に行ってきました。それにしても「限定10人の抽選」に当たるなんて… くじ運の悪さでは定評のあるワタクシですが、良い子にしていればこういう幸運もあるんですねぇ(しみじみ…)

 さて、どんなイベントだったかについてご報告する前に、私という人間と「IWC」さんの関係についてお話ししておきます。何てことはない、これまでにどんなIWCを買って、今現在は何を持っているのかというお話です (*´ω`*)

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わたしと「International Watch Company(IWC)」のお付き合い

 曖昧な記憶で申し訳ありませんが、この生涯で手に入れた「IWC」「インジュニア」「ポートフィノ(3針)」「パイロット36」「ポルトギーゼ(手巻き)」の4本です。う~ん… 多分4本です(何か忘れている気も…) そんな大層な歴ではありませんし、これを以て「IWCマニア」とはとても言えませんが、それでも「大ファンと普通のファンの中間」くらいには親しいブランドだと思ってきました。一時的に興味を失ったとしても「嫌いになれるわけじゃない」… そう言った「いつでも帰ってきていいのよ」的な、まるで演歌に登場する情け深い女性のようなニュアンスがIWCというブランドにはあるのです。少なくとも私にとっては。

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今はこの2本だけしかありませんが…

 そんなワケで、ずっと気になっている「ビッグ・パイロット 43」も検討の後回しが続いています。これはどう考えても「IWCなら、ずっと待っていてくれる」というワタクシの甘えの現れなのですが、そうこうしているうちにジワジワと価格は上昇。気付けばおいそれと手に取れない敷居の高さを感じるようになってしまいました。

 故郷で待っていてくれるはずの女性が、いつの間にか別の誰かに嫁いでいた… そうならないように、ちょくちょくブティックを覗くべきだと思っていたところに、渡りに船の今回のトークイベント当選。何だか運命的なものを感じましたねぇ (*´∀`*)

「ポルトギーゼ ハンドワインド(IW545405)」を着けて銀座ブティックへ

 時刻は丁度「逢魔が時」。袖口にパンダカラーの「ポルトギーゼ ハンドワインド」を装備した私は、イベントでの集中力を最大限にすべく、隠れ家的な喫煙スペースでニコチンを充填しました。それでも、逸る気持ちが歩を早め、開場時刻の30分ほど前には「IWC 銀座ブティック」に到着してしまいました (;´∀`)

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出典:https://stores.iwc.com/ja/

 折角ですし、イベント開始前に1階のブティックフロアで気になるIWCを見まくることにしました。相変わらず気になるのは「ビッグ・パイロット 43」でしたが「チタンのインジュニア」が余りにも格好良く、その後数日間まぶたに焼き付いて悶絶する羽目に(笑)

 そうして10分も経過した頃でしょうか… イベント前にも関わらず、スタッフの方がIWCの「開発トップ」であるイケメン男性と引き合わせて下さいました。まだお若くてイケメンでIWCの幹部!? 何だかスゴすぎる人物でしたが、とてもフランクに雑談を交わして下さいました。

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この何気ない見た目で、こんなに昂ぶる時計もないですって!!

 「何かお願いがあれば直訴の機会ですよ!!」とスタッフさんに促された私は、ダメ元で本日の袖口の心臓部「ジョーンズ キャリバー」の復活について伺ってみました。ジョーンズ キャリバーに「私がIWCの一員になったばかりの頃に印象深い思い出がある」と語り、慈しむように私のポルトギーゼをその手で包み込むイケメン幹部氏。

 ただ、復刻や再開発の可能性については「かなりマニア向けの製品になることは間違いないし、パワーリザーブの短さやその割に多い巻き上げ回数などがネックかな??」と仰っていました。いや、解らないですよ?? 近い将来、ジョーンズ キャリバーが再設計されて登場したら、それはきっと極東の「ショボい時計好きの意見が通った」からだと思っていただいて結構です (;´∀`)

イベント開始。改めて知る「IWC」の信念

 2階のイベントスペースに移動して興じられた軽食をつまみつつ、WATCHNAVI編集長の水藤さんや偶然出会わせた顔見知りさんにご挨拶するうちにトークイベントがスタート。登壇したのはご存じ、IWCミュージアム館長で歴史家、文学博士でもある「デイヴィッド・セイファー」さんその人でした。ちょっと奥さん!! 生セイファーですよ!!

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静かに語り始めたデイヴィッド・セイファー氏

 ゲスト参加者はおよそ10人でしたが、セイファー館長の言葉で改めて「IWCの信念」を確認した方も少なくなかったと思います。

 印象的だったのは、ブランド創立から変わらない「複雑な機能をシンプルに実現」という「技術屋」としてのIWCが、未だに健在であることのアピールでした。どこもかしこもラグジュアリーに傾倒していく腕時計業界にあって、IWCの信念は非常に共感できるもの。それら技術を「確実に機能させ、誰もが簡単に使えるように製品化する」というニュアンスのお話もされていましたが、これは「もはや腕時計は時間を確認する道具ではない」という暴論に対する「アンチテーゼ」ではなかったかと思います。そう!! 腕時計は腕時計として機能することが最低条件なのですから。良いぞ~ セイファー館長。もっと言ったれ!!

 イベント終了後に少しだけお話をさせていただきましたが、セイファー氏の「IWCオタク」っぷりは本物でした。そんな彼が目を光らせてくれるのならば、この先もミュージアムに収蔵できないようなしょぼい時計が生まれることは断じてないと、信じて良いのかもしれません。

Perpetual…「永久」を追求する技術者たち

 トークのメインテーマは「2つのカレンダー機構について」でした。まずは「パーペチュアル カレンダー開発」の歴史と取り組みについて語り始めたセイファー館長。

 パーペチュアルカレンダーとは、各月ごとの日数やうるう年の調整まで自動でこなす「ほぼ手動の調整が必要ない」スゴいカレンダーのことです。まともなデジタルウォッチのほとんどが当たり前にパーペチュアルカレンダーを搭載していますが、機械式で実現しようとすればとんでもない手間と技術力が必要です。故に価格もとんでもないことになります(汗)

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ノリノリになってきたセイファー氏(笑)

 セイファー氏は、クルト・クラウス氏に始まる現代的な「パーペチュアルカレンダー開発」こそが、腕時計ブランドとしての自社の礎…「アイコン」であると仰っていました。実際「技術のIWC」の面目を見せ続けるには、これほどうってつけの機構もありません。その開発の歩みは今なお続いており、2024年には異なるパーペチュアル機構でダブルムーンフェイズを搭載した「2つのポルトギーゼ」が新たに誕生しています。

 そもそもIWCがパーペチュアルカレンダーに傾倒したきっかけは、1970年代の「クオーツショック」だったそうです。クオーツの猛烈な台頭に対して「それならウチはパーペチュアル カレンダーで勝負や!!」と開発力を全振りしたそうですが、そんな「無謀にもみえる舵取り」があったからこそ、今のIWCがあるのではないかと思います。まあ確かに、クオーツもそこまでの高機能は獲得していませんでしたからね。

Eternal… 永久から「真の永久」へ

 そして「真打ち」である「エターナル・カレンダー」に話は移ります。クルト・クラウス氏が1980年代中頃に開発した「伝説の永久カレンダー機構」を元に、クラウス氏の教え子たちが現代の技術をフル活用して完成させた「これぞ永久カレンダーの決定版」とも言える超絶機構が「エターナル・カレンダー」です。

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カレンダーやムーンフェイズ機構の歴史を順を追って説明する館長

 カレンダー機構の基準暦法である「グレゴリオ暦」には「例外的に無視すべき閏年」が存在するそうで、従来のパーペチュアル・カレンダーではこの誤差に対応できず、故に「完璧な永久カレンダー」とは言えませんでした。いやいや、人の一生分の年月なら確実に「修正いらず」なわけですから、十分に凄まじいと思うのですが…

 そんな「400年間に3回」訪れる「無視すべき閏年」を、4世紀に一回転する「400年歯車」で自動的にスキップし、少なくとも西暦3999年までは正確に閏年が計算されるという「永久不変」を達成したのが「エターナル・カレンダー」なのです。永劫とも言える途方もない年月を正確に刻み続ける… まあね、誰がその結果を確認できるんだ!! って話なのですが(笑)

 壇上に立つセイファー氏の誇らしげな笑顔を見れば「エターナル・カレンダー」の完成がIWCにとって、如何に悲願であったかが伝わってきました。不可能と言われた「永久」を更なる「真の永久」へと進化させたIWCの「執念の集大成」と言っても過言ではないでしょう。

4500万年で1日の誤差!! 脅威のウルトラムーンフェイズ機構「ダブルムーン」

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イケメン重役氏がエターナル・カレンダーの「ムーンフェイズ」について語る

 それだけではありません。「エターナル・カレンダー」にはもう一つ、とんでもない機構が搭載されているのです。それが、スーパーコンピューターを使って気が遠くなるようなシミュレーションを繰り返し辿り着いた「もう一つの永久」

 理論上は「4500万年でたった1日の誤差しか生じない」と言われる超絶ムーンフェイズ「ダブルムーン機構」がそれです。この先、その真偽に関しては誰も確認なんてできないわけですが、腕時計の進歩にはこういう空想科学的なロマンも必要なのです。

 すでにムーンフェイズの精度における「ギネス世界記録」も樹立。自分の左腕に「ギネス記録の超絶機構が巻かれている」とほくそ笑むことのできるお金持ちが羨ましい…(実際この後、エターナル・カレンダーの上代を聴いて『意外と安いね』と仰った方がいましたしねぇ)

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IWCの時計作りのロマンが詰まった機構を説明するイケメン重役氏

 おとなしく横で見ていたセイファー氏も「何が何でもミュージアムに収蔵したい!!」と仰ってました。いつでも見られるように常設して欲しいなぁ(笑)

トークショー終了後

 トークショーの終了後は満を持して「トゥールビヨン」そして「エターナル・カレンダー」がお披露目されました。どれもこれも、本来なら私なんかが触れてはいけないお宝です。自然と手が小刻みに震える私。まずはトゥールビヨンから。

ポルトギーゼ・トゥールビヨン・レトログラード・クロノグラフ

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Portugieser Tourbillon Rétrograde Chronograph

 ワタクシ、個人的には「トゥールビヨンなんていらんのや」派なのですが、その理由は大抵の場合、外観の完成度が後回しにされる傾向があるからなんです。しかしこのモデルは… クロノグラフの複雑さを前面に出さないように配慮することで「キャリッジ」の押し出しの強さが破綻なくデザインに溶け込んでいるのが解ります。上手いぜ!! IWC!!

ポルトギーゼ・ハンドワインド・トゥールビヨン・デイ&ナイト

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Portugieser Hand-Wound Tourbillon Day & Night

 こちらは昼夜を示す特徴的なパーツを組み込んだ手巻きモデル。3針ポルトギーゼの象徴的なアウトラインを崩すことなく、大きなキャリッジがデザイン上のアクセントになっています。これも好きだなぁ。

 それにしても今回は写真がショボくて申し訳ありません(汗) 会場が思いの外暗く、撮影のポジション取りも困難を極めたからです。そもそも、お宝時計をひと目見ようと参加者でごった返す中、グイグイ行けるような私ではありませんしね (;´Д`)

ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー

 今回が日本初上陸の「エターナル・カレンダー」。とにかく凄いとは聞いていましたが、目の前の現物は意外なほどに落ち着いた時計といった風情でした。ここまで超絶的な機構を盛り込んだ時計であれば、多くのブランドが「コンセプトモデル」然としたデザインで仕上げてくるのではないでしょうか?? その方が雑誌の表紙で映えますからね。

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Portugieser Eternal Calendar(IW505701)

 ところが、IWCはある意味「フツーの時計」を作りました。まるでこのまま注文を受けて、在庫があればそのまま持って帰れそうな感じです。

 それこそが「IWC」なのだと感じた私。先述したとおり、どれほど複雑な時計であってもそれをシンプルに作り上げ、ユーザーが特別を意識することなく普通に使えなければ、IWCとは言えないのです。

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Portugieser Eternal Calendar(IW505701)

 エターナル・カレンダーを撮った中ではマシな一枚。スゴかったです。ホント、これ一塊がまるで一つの宝石のようでした。それでいて実用可能な時計として見事に成立している。IWCだ。間違いなくIWCの時計だ。

 凄まじい機構を詰め込んだウルトラなコンプリケーションでありながら、極めて現代的で実用的なサイズに納めた「纏め上げる技術」に、IWCの底力をひしひしと感じました。

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他にも色々と見せていただきました。くっ!! 先立つものさえあれば!!(汗)

 ちなみに私が「へぇ~」と感心したのは、時計学校の生徒さんの意見なども、有用であれば製品開発に採用しているというお話でした。頑固そうに見えて、案外と企業頭が柔らかいのですよ。IWCさん。

『Photoshop』は断る(笑)

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「フォトショップでホラこう…こんな感じに!!」(;´∀`) マイッタナー

 セイファー館長と開発トップのイケメン氏。お二人が並んだ写真を撮らせていただきました。「ご一緒に」と促された私ですが、自分も写っているとこうして掲出できなってしまうので、謹んでご遠慮申し上げました(今は少し後悔)

 撮影中のセイファー館長は私に向けて「Photoshop!!」を連発。理想のボディラインをジェスチャーで示し、写真の修正を強くアピールするお茶目なセイファー氏(後日ブログに載せますよとお伝えしたからかもしれませんが…)

 その様子に仕方なく「I’ll use the application…」と応じましたが… ここは心を鬼にして「無慈悲な撮って出し」を断行します(笑) 私だってジャーナリストの端くれですもの。真実を覆い隠す行為に手を染めることはできないのです(笑) そもそもセイファーさんが望む強度の修正を加えたら、周囲の空間ごと歪んじゃいますからね(許せ館長…)

 やたらと可愛いセイファー館長とイケメン幹部の2ショット、最高の一枚が撮れましたし私は満足です (*´∀`*)

最後に… 技術とラグジュアリーの絶妙なバランス感覚を持つ「IWC」

 つい先日のことですが、とあるコレクターさんが最近のIWCについて「食指が動かない」というお話をされていました。ただ、ワタクシが考えますにその発言の真意は「デザインがどうの」「性能がどうの」といった「具体的な理由」によるものではなかったと思います。

 私自身、何というか… 極々感覚的な部分で、IWCは「初見が弱い」と感じることがありました。買って使えば確実に満足できる時計でありながら、肝心な部分が消費者に伝わりにくい難しさは、IWCがブランドとして抱える最大の課題ではないかと思います。要するに登り始める階段の「一段目がやたらと高い」ブランドなのです。よく言えば「玄人っぽい」、悪く言えば「取っ付きにくい」… これに尽きます (;´∀`)

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最近は出番が限定されてしまいましたが… 好きだ!!

 それなりに「IWC」と付き合ってきた私が思いますに、IWCの真価に触れるためにはとにかく「最初の一本」が大切です。例えばどのジャンルのどのモデルを買っても、IWCなら失望を味わうことはありませんが、とは言え、最初のIWCとしてどのジャンルを買い求めるかについては熟慮すべきです。

 最高峰の「パイロットウォッチ」を探している方ならIWCで100%決まりでしょう。ドレス・ビジネス系で上品な時計をお探しなら「ポルトギーゼ」「ポートフィノ」が貴方を満足させるはずです。

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高い満足を与えてくれるIWCの3針

 IWCのお二人も仰っていましたが、IWCならあらゆるジャンルに満足できる腕時計が存在するのです。海に潜りたければ「アクアタイマー」、ラグジュアリーにキメたければ「ダ・ヴィンチ」(生産終了したんでしたっけ… 誠に残念)。要するに最初から目移りするほどのラインナップに晒されるため、経験の浅い消費者は「IWCって難しい」と感じてしまう。例えばロレックスなどは基本的に「DJ」「サブマリーナ」「デイトナ」しかないわけで、初心者の「飛び込み易さ」で言えばダントツです。

 「IWC」に今更そんな戦略は不可能だとしても、ラインナップを個別に推すくらいのことはできるはずです。今回、WATCHNAVIさん主催のトークイベントに参加した皆さんの脳裏には「超絶機構を搭載したポルトギーゼ」の姿が強く焼き付いたはずです。これは一つの「成功」なのですから、IWCさんはこう言うイベントを頻繁に行い「消費者との絆をアップデートし続けるべき」です。

 真面目な話「マイ・ファースト・IWC」みたいなイベントを行えば、IWCにとって鬼門である「最初の一本」の提案機会にもなりますよね?? 例えば、意地でもポートフィノしか推さない「ザ・ポートフィノ ナイト 2024」なんてどうでしょうか?? 少なくとも、ポートフィノの魅力は確実に伝播すると思うのですが… (*´ω`*)

 私自身、イベントに参加したことで朧気だったIWCのイメージに強い輪郭が与えられたような気がします。言われるまでもなく解っていた「技術のIWC」が、ただのお題目ではなく今も脈々と息づいているという紛れもない事実。と同時に、他社では真似できない技術の粋が獲得した「IWCだけのラグジュアリー」

 「エターナル・カレンダー」「美」は貴石や貴金属で飾り立てたものではありません。それは謂わば「技術と機能が織りなす数式の美しさ」。それこそ現代美術の解釈なみに難しい「美」ではありますが、だからこそ広く知らしめる意義があります。全ては「消費者」「IWC」双方を繋ぐ赤い糸を「永久不変」のものとするために…

※色々と便宜を図って下さったWATCHNAVIの水藤編集長、並びにIWC銀座ブティックの皆さま。貴重な機会を与えて下さり、誠にありがとうございました (*´∀`*)

イベントからの帰り道、ひとりで腕時計を見に行きました(笑)

 こういうゴージャスな気持ちになれるイベントに参加しますとですね、普段の何倍も気持ちが大きくなったりしませんか??

 ワタクシの場合、イベント終了後の帰路でどうしようもなく腕時計を見たくなりまして。渇望のままに新宿三丁目で途中下車したわけです。目的地はもちろん「ビックカメラ」。例の「地下通路からスルッと行ける腕時計売場」ですよ。

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新宿三丁目のビックカメラ新宿東口店。おいそれと踏み込んではいけない「地雷原」みたいな場所です(笑)

 で、気になっていた時計を見ました。はいコチラ、比較的新しいシチズン「プロマスター スカイ」です。IWCの世界観に浸りきった後に見る「アナデジ」のインパクト足るや(笑)

 さあ~て、どうしたものですかね?? エターナル・カレンダーを見たあとでコチラの値札を見るとめちゃくちゃ安く見えて困ります。ただ、ここ何年も「腕時計の所有本数を減らす」と吹聴し続けてきた私ですから、ぶっちゃけ買っている場合ではないのです。IWCのイベントの帰りにシチズンを買うというのも、どう考えても奇妙ですし… (;´Д`)

 はい!! 皆さんの予想通り~!!

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IWCの数千万円を見た後だと激安ですからねぇ…

 買っちゃいました!! (;´∀`)

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